骨折治療後の抜釘手術、しないとどうなる?
2025/11/05
1年ほど前に手首を骨折し、プレートを入れて固定する治療を受けました。先日の検査時に主治医から抜釘をすすめられたのですが、手術に少し不安があります。もし抜釘手術をしない場合、どのようなデメリットが考えられますか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
一般的に、プレートやスクリューなどのインプラントを使用した骨折手術後に骨の癒合が確認できると、多くの場合、抜釘(ばってい)を行うようです。抜釘のメリットとして、感染リスクの軽減や、運動時の違和感など日常生活への影響の改善などがあげられます。
一方、一般的に考えられる、抜釘をしない場合のデメリットとしては下記が挙げられます。
●挿入されているものの素材によってはMRI検査に制限が生じることがある
●まれに内部で感染を引き起こす
●インプラントが周囲の神経や組織にあたることで痛みやしびれなどの症状が出る
●症状がある場合は、運動に制限が生じるなど日常生活に支障をきたす
●将来的に、挿入されているインプラントが周囲の組織と癒着をして新たな治療の妨げになる可能性もある
抜釘の必要性は、骨折の部位や治療法、使用されているインプラントの種類や素材、画像所見、年齢、可動域、現在の症状など、複数の要素を総合的に評価して判断されます。
まずは、主治医が抜釘術をすすめる理由をよく確認されるとよいでしょう。そのうえで、どのように対応するかを主治医とよく相談されることが最良かと思われます。

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