Question

離婚調停を起こされたが別れたくない

妻からDV(ドメスティックバイオレンス)の疑いをかけられ、離婚調停を申し立てられています。不平不満を言われると、急に怒りが込み上げてきて、キレると自分が抑えられず、怒鳴ってしまいます。でも手を上げたりはしていませんし、私は別れる気はありません。離婚後、休日をどう過ごしてよいのかと考えると、不安でたまりません。 

男性/40代

2021/12/21

Answer

「あるとき、配偶者から突然離婚を切り出された」というご相談は、実は珍しいケースではありません。離婚したいと言われたほうは、「なぜ急に?」と驚いたり、ショックを受けたりするケースが、多く見受けられます。あなたも、奥さんの離婚調停の申し立てに、納得がいかない気持ちでいっぱいなのですね。夫婦生活も年月を重ねると、ありふれた毎日が経過していきます。そして、それがずっと続くと思いながら平穏に日々を過ごしていたのに、突然さえぎられたのですから、すぐには受け止められない気持ちは理解できます。


あなたは、平穏な毎日にピリオドを打とうとしている奥さんに、怒りやいら立ちを感じているかもしれません。「DVの疑いをかけられ」「手を上げてはいない」という言葉からは、「自分は悪くないのに、不当に責められている」という気持ちが伺えます。そして、ご自身の立場を弁護したい、と思っているかもしれませんね。しかし、今の状況やこれまでの経過について、一度冷静に振り返ってみましょう。


奥さんは「DVを受けたので離婚したい」と主張する一方、あなたは「DVはしていないし別れたくない」との主張です。二人の主張はかけ離れていますが、なぜここまで二人の思いが違ってしまったのか、客観的に考えてみたことはありますか。また、奥さんにとっては、「結婚生活を続ける」という選択肢はまだ残っているのでしょうか。あるとしたら、どうすれば奥さんは離婚調停を取り下げてくれるのでしょうか。あなたは気づいていなかったかもしれませんが、奥さんは、あなたと結婚生活を続けられるかどうか悩んだ末に、準備を重ね、すでに「別れる」という最終決断をしている段階なのです。状況としてはかなり厳しいですし、もう手遅れなのかもしれません。


それでも、あなたは、別れたくないのですよね? 一人で休日を過ごすことを想像すると、不安なのですよね? そうであれば、ご自分の立場や不安な気持ちを主張するだけでは、あなたが希望するように「別れない」という方向で奥さんと話し合うことは、むずかしいのではないでしょうか。やり直したいのであれば、話し合いの場での奥さんの言い分や気持ちをまずは受け止め、お互いの妥協点を探っていく努力をしましょう。そして、すぐにでも、今までの自分を見つめ直して、認識を改め、態度や行動を変えなければならないのではないかと思います。


まず、あなたは、「手を上げていないからDVはしていない」と思っているかもしれません。しかし、「自分を抑えられずに怒鳴ってしまう」のは、言葉の暴力=DVと受け取られる可能性が十分にあります。また、奥さんの訴えを「不平不満」と受け止め、キレたり怒鳴ったりしてしまうということは、あなた自身に衝動的な傾向が強く、感情のコントロールがうまくできていない、ということかもしれません。


奥さんに対する不満や怒りなどでいっぱいになっている状態のままでは、現状を打開することはむずかしいと思われます。今、向き合わないといけないのは、これまでの奥さんとの関係性や今の奥さんの気持ち、そして、自分の言動のパターンではないでしょうか。もしあなたが、自分の性格傾向や言動に課題があると認識し、変えていきたいと思うのであれば、カウンセリングなどで専門家と一緒に取り組んでいくこともできますので、検討してみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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