朝、痰に少量の血がまじることがある。原因は?

朝、起きたとき、痰に血がまじっていることが時々あります。原因は何でしょうか。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
痰に血がまじっていると、何か病気が原因なのではないかと心配になる人が多いのですが、一般的には鼻血のような一時的な症状によるケースも少なくありません。精密検査が必要な状況か見極めるためにも、出血の状況とともに、からだの状態(ほかの症状の有無)をよく観察することが大切です。
痰に血がまじることを「血痰」といいます。気管や気管支、肺そのものからの少量の出血を意味しますが、歯ぐきの出血、喉や鼻の出血、胃や食道などの出血などが血痰と間違えられることもあるので、判別する必要があります。
一過性のものは心配のないことも多いため、咳や痰も出ておらず喉にも異常がない場合には、経過を見るよう指示されることも考えられます。
以下のポイントに留意して、観察をすることをおすすめします。
●痰に血が混じっているかを確認する
血痰の特徴は、嘔吐ではなく咳とともに出る、色は鮮紅色などです。口から出たものに血が混じっていても、歯ぐきからの出血や、起床時では鼻出血が喉に落ちてくるケースもよくあります。歯ぐきからの出血はないか、歯磨きの際によく観察してみましょう。
●混じっている血の量を確認する
少量の血液でも唾液に混ざると多く感じることがあります。血液そのものの量が増えていないか性状を観察しましょう。
●痰の性状と、ほかの症状を伴っているかを観察する
血痰と咳が続き、痰に悪臭がある場合には、気管支や肺の病気、感染症の可能性も考えられるため、呼吸器科の受診をおすすめします。
出血が繰り返される、出血量が多くなる場合には医師への相談が必要です。血痰との判断が難しい場合は、耳鼻咽喉科を受診して相談されるとよいでしょう。


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