Question

子どもの塾の対応がや我慢ならない

息子が通っている塾でのこと。うちの子が「暑いからクーラーをつけてほしい」と講師に言ったところ、「女子が寒がるから我慢しなさい」といわれ、エアコンをつけてくれなかったそう。翌日、子どもは体調を崩し、学校を休むことに。塾にこのことを言うと、「衣類を脱ぎ着して調整するなど、体調管理も勉強のうち」と言われ、さらに「日ごろから授業中の態度が悪い」と注意までされました。以来、イライラがおさまらず、思い出すと悔しくて涙が出てきます。 

女性/40代

2021/12/21

Answer

息子さんが塾で暑いまま過ごし、先生に訴えたけれどわかってもらえなかったとのこと。しかも翌日体調を崩されて、大変でしたね。もう、回復はされたのでしょうか。


 塾は、学校のような公的な機関ではないですが、大事なお子様を預ける場ではありますので、困ったことや改善してほしいことを伝えるのは、とても大切なことです。ですから、あなたが、塾にお子様の状態や要望を伝えたこと自体は、間違いではなかったと思います。しかし、塾からの回答が、「体調を崩したのは息子さん側の問題」である、と言われ、さらに日ごろの授業態度まで指摘を受けてしまったということで、相談したことがかえって裏目に出た結果に終わったのですね。どうしてこのような結果になってしまったのでしょうか。


 塾側の立場としては、息子さんだけでなく、女子生徒など、他の生徒のことも配慮しないといけないということがあり、それももっともなことと思われます。すべての生徒の要望に完璧に応えることは、どんな塾でも不可能でしょう。しかし、今回の塾側の回答は、体調を崩した息子さんへのねぎらいや事情説明というよりは、息子さんの落ち度を責めるようなニュアンスとなっていますね。息子さんを心配する親の気持ちをくみ取ってもらえなかったことで、あなたは深く傷ついたのだと思います。


 また、塾側の誰に言われたか、によっても違うかもしれません。ひとくちに塾と言っても、いろいろな先生や職員が働いていますから、言い方や考え方も人によって異なる場合があります。もしも、塾の上のほうの立場の人とまだ話していないなら、相談してみることもひとつの方法でしょう。しかし、上のほうの人も同じ考えだと、さらに厳しいことを言われてしまう懸念もありますね。


 もうひとつの方法は、親であるあなたが、もう少し冷静にこの事態をとらえることです。息子さんと同じ気持ちである部分も大事ですが、同じ気持ちになりすぎていたり、息子さん以上に感情移入しすぎたりしていないでしょうか。それで塾の先生へ批判的なニュアンスをそのまま伝えてしまった、ということはないでしょうか。自分の思いや要望を伝えるとき、余裕がないとつい感情的になり、攻撃的な態度になってしまうことがありますが、そうなると真意が伝わらないばかりか、相手から反発されて余計に傷つく結果になってしまうことがあります。


では、親としては、どう対応すればよいでしょうか。息子さんの気持ちをわかってほしいとか、誤解を解きたいという気持ちがあるのなら、そのことを塾側にわかってもらうために、一歩引いて作戦を練ることも大事です。例えば、日頃お世話になっていることの感謝をまずは伝えて礼儀を尽くす、塾側の言っていることに耳を傾けて相手の立場にも理解を示すなど。こちら側が直せるところは直す姿勢を見せて、そのうえで強く主張するのではなく、相談するというモードで柔らかく伝えてみるなどです。


同じことを伝えるのでも、伝え方次第で相手の態度や理解が変わることは、このケースに限らず、どの対人関係でも共通して言えることです。感情の部分は少し抑え、伝えたいことはしっかり伝わるように、いろいろ表現の仕方を工夫してみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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