「尿たんぱく」が陽性とは、どういう状態?

2025/06/12
先日受けた健康診断で、尿たんぱくが陽性(+)でした。これはどういう状態ですか? 陽性(+)の場合、受診したほうがいいのでしょうか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
腎臓は血液中の不要な物質や老廃物、過剰な塩分などをろ過して、尿中に排出しています。たんぱく質などの生命活動に欠かせないものは再吸収されるため、通常、たんぱく質はほとんど排出されませんが、腎臓の機能に異常があると、多量のたんぱく質が尿中に漏れ出てきます(尿たんぱく)。尿に含まれるたんぱく質の有無を調べることは、腎臓や尿路(尿管・膀胱・尿道)の異常を見つける手がかりになります。
一方、腎臓や尿路に異常がなくても、心身の疲れなどによる生理的なたんぱく尿(一過性にみられるたんぱく尿)は、健康診断などでよくみられる所見です。
そのほか、尿たんぱくが陽性になりやすい状況として、以下のことが考えられています。
●高たんぱくな食事が続いている
●検査前に激しい運動をした
●検査前に強い興奮、感動をした
●過剰なストレスを抱えている
● 38℃以上の高熱が出た
● 妊娠中である
● 便秘がひどい
これらの要因が考えられる場合には、その状態から脱すれば、多くは数値が改善されます。
ご相談者の場合、健康診断の結果に再検査の指示があるようでしたら、まずは泌尿器科受診をおすすめします。近隣に泌尿器科がない場合には、内科の受診でもよいでしょう。


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