のどにしこりができて押すと痛い

のど（首）の辺りには、リンパ腺、鼻やのどとつながっている咽頭、全身の新陳代謝機能を調節する物質(甲状腺ホルモン)を分泌する甲状腺などがあります。

のどのしこりはさまざまな原因で現れ、皮膚科領域の腫れがみられることもあれば、ある程度の大きさで触れるような場合には、その部位の器官が何かの原因で腫れたことで、しこりのように感じることもあります。その場合、しこりのほかに、原因となる病気特有の症状を伴う場合が多いです。

のどにしこりがあるという症状のみで病気を特定することは難しいですが、しこりが急に現れ、ほかに症状がみられない場合は、一時的な炎症による腫れであることも考えられます。

何らかの細菌による炎症の場合には、痛みと腫れの両方が出てくることが多いのですが、人のからだは、細菌などが体内に入ってきたときに、自然に治す力が備わっているため、軽い炎症であれば、数日で腫れや痛みがよくなってきます。

今回、急に症状が現れているようであれば、甲状腺やのどなどに問題がないかを含め、医師の診断を受けるほうがよいでしょう。受診科は、かかりつけ医がいる場合にはかかりつけ医でよいですが、いない場合は内科での相談をおすすめします。

ご相談者の状況をよく理解してもらうためにも、受診の際には、「いつから」「どんなふうに」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」などを伝えるとよいでしょう。