温泉やプールで、人食いバクテリア(劇症型溶連菌)に感染することは?

女性/40代
2024/07/17

人食いバクテリアは傷口から感染すると聞いたことがあります。温泉やプールなどでも感染することはあるのでしょうか?

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

人食いバクテリアは、「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の別名です。

溶連菌の感染は、飛沫(せきやくしゃみ)や接触によって起こります。上気道や皮膚などの傷からの感染では、ご自身でも気づかないほどの小さい傷から菌が入り込んでしまうことがあるようです。さらに、感染経路が不明な場合もあり、なぜ劇症化するのかもまだ解明されていません。

温泉やプールでの感染についてですが、現時点では厚生労働省や国立感染症研究所などからの根拠ある情報は発信されていません。


温泉やプールは、不特定多数の方が利用する施設であり、厚生労働省により衛生基準が定められています。しかし、備品の共有やほかの人との距離が近くなりやすいため、感染のリスクが高まります。そのため、けが等での傷がある場合には、温泉やプールに入ることは控えたほうがよいでしょう。利用した後には、しっかりとシャワーを浴び、タオルなどの物の共有はやめましょう。

傷口からの感染を防ぐには、傷口を清潔に保つことが大切です。汚れた手で傷口を触ると感染リスクが高まるため、こまめに石鹼で手洗いをするようにしましょう。


劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、早期発見・早期治療が重要です。傷口が腫れたり膿んだりする場合や、発熱などの症状がみられた際は、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。


※2024年7月16日時点の内容です。

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