どのくらい生理が来なければ受診？

月経（生理）が乱れる原因には、ホルモンの分泌が関わっていると考えられています。ホルモンの分泌は、体重の変化(ダイエット)、心や体のストレスや疲れ、偏った食事など、ちょっとした環境や生活のリズムの変化などにより変調をきたしやすく、月経量が減る、周期が乱れるなどの原因となり、一時的に周期や月経量に変化がみられ、珍しいことではありません。

一般的に、出血量が異常に少ないときや茶色のおりものだけなどの場合には、一時的なホルモンの乱れ、排卵していない月経、月経が遅れたため排卵期に少量の出血が起こったなどの可能性があります。　　　　　　　　　　　　　　　　

症状が長期に続くことがなければ心配いりませんが、バランスのとれた食事をとり、規則正しい生活を続け、基礎体温を記録することなどのセルフケアが大切になります。

また、月経が不順になったときの受診の目安として、3カ月以上月経がない場合、出血量が極端に多い場合、周期が24日以内と短く月経量が異常に少ない状態が3カ月以上続く場合などに、原因を調べるために婦人科受診をおすすめしています。

参考までに、一般的な月経の目安は、正常範囲の周期日数25～38日で、その変動が6日以内です。月経の持続日数は3～7日です。基礎体温は、高温相と低温相になっているか、排卵して(排卵時に体温が低温相より低くなります)、14日前後(高温相)で月経があるかを知ることができます。排卵していることがわかり、高温相が14日前後あれば、通常は問題ないことがほとんどです。

基礎体温は、自身でみてもよくわからないこともあると思いますので、その場合には、婦人科の医師に基礎体温表を持参し、判断してもらうとよいでしょう。なお、基礎体温表を医師にみてもらう場合、少なくとも1カ月以上、3カ月以上だとなおよいです。