股関節が痛い、受診すべき目安は？

股関節は、骨盤側の受け側と、大腿骨側の球状の骨からなり、それぞれの表面は軟骨と呼ばれる弾力のある組織で覆われています。この組織のおかげで、衝撃を吸収したり、関節が動くときの摩擦を減らしたりすることで、関節は滑らかな動きができきています。しかしなんらかの理由でこの部分に炎症が生じたり、軟骨組織がすり減って動きが制限されたりすると、股関節に痛みを感じるようになります。

ご相談者のように職業上、同じ動作を繰り返すことがあるときには、使いすぎによる関節痛の可能性があります。

その場合、負荷となっている動作はできる限り中止し、痛みが強い場合には冷たいタオルなどで冷やしながら安静を図ることが大切です。市販の消炎鎮痛作用がある薬や湿布を使用する場合は、薬局の薬剤師に相談してみるとよいでしょう。ストレッチ体操は痛みを感じない程度にとどめるようにしましょう。

安静や湿布、気持ちよい程度のストレッチを行って、数日経過をみても症状が変わらない場合には、やはり整形外科への受診が必要と考えられます。受診の際には、改善のための生活上の注意点や、運動の制限など、主治医へ遠慮なくご相談ください。