指先や手の関節の痛み

手指などの関節の痛みなどの症状が、キーボード操作などの入力作業のときに限って起こるのであれば、同じ動作を繰り返すこと、長時間同じ体勢で作業を行うこと、関節に無理な負担がかかる姿勢や動作などが、症状を起こすきっかけになっていると考えられます。

使い過ぎによって、関節に負担がかかり一時的に炎症を起こし、痛みが出ている可能性もあり、半年ほど続いているとのことなので、手首の腱や関節などに所見がないか、また自身に合った正しい対処方法を知るためにも、一度専門の整形外科に相談してみることをおすすめします。

受診の際には、痛みの出る時間帯はあるか(朝に症状が強く出る、腕や指を使った後に症状が強くなるなど)、症状の出る範囲、症状の強さに変化はあるか(症状が強くなってきているか)、腫れ・しびれ・赤みはあるか、環境の要因はあるか(気温や冷えなどの影響)などを伝えてください。

また、痛みがあるときに、使い続けることで、症状がかえって強くなったり、治りが遅くなったりすることが心配されます。

普段の生活でのセルフケアですが、仕事などで繰り返す動作や使い過ぎはできるだけ回避できるとよいため、業務上難しいケースもあるとは思いますが、長時間同じ姿勢とならないようにして休憩をとったり、ときどき手首を回したりして、筋肉などの緊張を和らげるとよいでしょう。そのほか、指を冷やさないようにする、無理な関節の角度にならないように手首と机の間に薄いタオルなどを置く、帰宅後に入浴や手浴などで血行をよくする(バケツや洗面器などに41～42℃の湯に10分くらいつける)、温めたあとで手首を動かしたりマッサージをしたりすることもご自身で対策できる部分です。ただし、上記の対処を行うことで、症状が悪くなる場合には、無理に行わないで医師に相談をしてください。

もし業務上の配慮が必要な場合には、職場の上司や健康管理を担っている産業医・保健師などに相談されるのもよいでしょう。