生理前に茶色のおりものが続く。不正出血？妊娠？

月経（生理）は、生活環境や習慣、精神的な負担など些細なことで女性ホルモンが乱れ、通常と違うような症状がみられることがあります。今の症状が長く続くことがなければ、通常は心配いらないと考えられます。

月経が乱れたときには、バランスのとれた食事をとり、規則正しい生活を続け、基礎体温を記録することなどセルフケアが大切になります。

また、基礎体温の値が不明のため、不正出血かどうかははっきりしませんが、不正出血の場合でも、病気との関連がないような女性ホルモンのバランスの乱れによる出血、腟の炎症や腟部のただれなど、複数の原因が考えられます。

何年も前から茶色のおりものがみられるわけでなく、そのほかに目立った婦人科系の症状(激しい月経痛や腰痛、腹痛、経血の量が異常に多いなど)がなければ、一般的には緊急性が高い婦人科系の病気が潜んでいる可能性は考えにくいと思われます。

今からでも基礎体温の測定を行い、からだの状態を観察して、もし茶色のおりものが続き、通常の月経が起こらないような場合は、婦人科で相談することをおすすめします。

なお、妊娠の有無が気になる場合は、月経予定日を数日過ぎた段階で市販の妊娠検査薬で判定することができます。ただし、からだの状態を含めて、きちんと医療機関で診ていただくことが大切です。基礎体温を医師に確認してもらう場合、少なくとも1カ月以上（3カ月以上あるとなおよい）の記録があるとよいです。

あくまで参考程度ですが、妊娠時にも少量の出血がしばらく続くことがありますが、通常、妊娠が成立すると、基礎体温は低温期から高温期へ、明らかに移行します。高温期が2週間以上続く場合には、妊娠の可能性が高くなります。妊娠の可能性がある場合の受診時期は、月経予定日プラス1週間後が目安です。