胃粘膜に腫瘍の疑い?

2024/06/05
健診の内視鏡検査で、十二指腸に関していくつか指摘がありました。十二指腸球部では「異所性胃粘膜疑い」、下行部では「十二指腸粘膜下腫瘍疑い」とのことです。何か重い病気の疑いがあるのでしょうか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
健診結果で何かの疑いがあるとなると不安を感じられることと思います。
まず、十二指腸球部の「異所性胃粘膜疑い」についてですが、これは十二指腸の入口の球部と呼ばれる部位に、胃の粘膜がある疑いがある状態です。異所性胃粘膜は、粘膜が盛り上がった小さな変化ですが、先天性のものであり病的な可能性はなく、異所性胃粘膜自体の症状は、特にありません。
次に、十二指腸下行部の「十二指腸粘膜下腫瘍疑い」というのは、十二指腸の中間辺りの下行部と呼ばれる場所に多く発生する腫瘍の疑いでしょう。腫瘍の種類は多々ありますが、症状はほとんどありません。
粘膜下腫瘍は、健診などの内視鏡検査の際に偶然発見されることが多い腫瘍です。腫瘍が良性で2cm未満の小さなものであれば、とくに治療する必要はなく、定期的に内視鏡検査によって経過を観察します。
要精密検査の指示がなければ、経過観察でよいことになります。ただし、何らかの症状が出た場合は消化器内科・胃腸科などの受診をおすすめいたします。また定期的な検査は欠かさず、生活習慣を整えていくようにしましょう。


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