Question

野菜ばかりの食生活で疲れやすくなった

野菜ばかりの食生活をしていたところ、健診で貧血を指摘されました。最近、疲れやすく、疲労感がなかなかとれません。心臓がドキドキするときもあります。食生活の影響でしょうか?

女性/30代

2024/05/10

Answer

疲れやすさを感じる場合、心身に負担がかかっていることが多く、貧血があることや、心臓や腎臓への負担、胃や腸からの出血があるなど消化器官に負担がかかっているなど、さまざまな要因が考えられます。

心臓がドキドキするような症状については、治療が必要なく、経過をみることも多いのですが、心配であれば健診結果を持ってお近くの循環器内科を受診し、このまま経過をみてよいのか、治療の必要性や今後の経過の見方について相談されるとよいでしょう。また、健診結果の総合判定を確認され、貧血の原因についても相談されるとよいと思います。


貧血の中で一番多い鉄欠乏性貧血は、赤血球に含まれるヘモグロビンの主原料である鉄が不足することで起こります。食事では、不足している鉄をしっかりとることが大切です。鉄を多く含む食品にはレバー、赤身の肉、あさり、かつお、マグロ、大豆製品や緑黄色野菜などがあります。

鉄のほかに、血液の材料となるたんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品)や、ビタミンB12(動物性の食品)、葉酸(葉野菜)、鉄の吸収をよくするビタミC(果物、いも類)などもしっかりとることが必要です。これには、栄養のバランスがとれた食事を1日3回きちんととることが欠かせません。ご相談者の場合、疲労改善にはまず、貧血を改善することが必要と考えます。主食(ごはん、パン、麺など)や主菜(肉、魚、卵、大豆料理など)もしっかりとれるよう、食事内容を見直してみてくださいね。


休養(睡眠)についてですが、疲れの回復には適度な睡眠が欠かせません。スマートフォンやパソコンなどの明るい画面は、睡眠を促すメラトニンの分泌を抑制するので、就寝時刻の1時間前には控えることです。

病院にかかる際には、栄養、運動、休養(睡眠)の改善の仕方については医師にも確認なさってみるとよいでしょう。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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