Question

運動部の部活で「たな障害」に…

中学生の子どもは運動部に所属しています。部活中、ひざに痛みが出るようになり、整形外科を受診したところ「たな障害」と診断されました。しばらくは、テーピングをしたり、処方された消炎鎮痛剤を使用したりして、ひざをケアしながら部活を続けていましたが、痛みが引かないため現在は部活を休んでいます。本人はまだ部活を続けたいと言っており、ほかに何かできることはないでしょうか。

女性/40代

2024/05/01

Answer

中学生のお子さんが、ひざの痛みから、「たな障害」と診断されたのですね。消炎鎮痛剤などで治療を続けているものの痛みが引かないとのこと。ご心配のことと思います。


たな障害(膝滑膜ひだ障害)は、膝蓋(しつがい:ひざがしら)の内側にひだのようなものが棚(たな)のように張り出し、ときとして痛みなどの原因になることをいいます。この棚は約半数の人に見られるといわれていますが、通常では痛みなどの障害は起こらないことが多いです。 しかし、この棚が大きく、何らかの原因でその部分が硬くなると、痛みを起こすことがあります。

症状は、可動時の痛みやひっかかり感ですが、一般的な対処法は、症状に応じてサポーターの使用や安静にする、消炎鎮痛剤などの処方、場合によっては棚の部分への痛み止めの注射、大腿四等筋の強化やストレッチなどの理学療法などがあります。


それでも症状が続き、生活に支障をきたすような場合には、患者さんの状態や希望に応じて、関節包を損傷しないように注意のうえ、関節鏡視下で外科的に棚を切除する方法がとられることもあります。


まずは主治医の先生に、疑問点や治療の見通し、運動を続けられそうかどうかなど遠慮なく伺ってみるのがよいでしょう。そのうえで、部活の先生や養護教諭の先生などとも連絡をとりながら、今後について対処していくとよいかと思います。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

けが
運動障害
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。