Question

何度も通院しなければならない歯科治療に疑問

前歯の違和感で歯科医を受診したのですが、前歯の治療の前に奥の古いかぶせ物のすきまが虫歯になっているので、そちらを治療してからやったほうがよいといわれました。わざわざかぶせ物を外して、型を取り直したりするため、何度も通わなければならないので、このまま受診を続けるべきか迷っています。

男性/30代

2024/04/28

Answer

前歯の症状で受診したところ、予定していなかった歯の治療をすすめられ迷っているとのこと。 歯科治療について型取りが必要な場合の治療の流れを簡単に説明します。


歯に穴が開いていたり、レントゲンで虫歯が確認された場合、歯を削って虫歯菌に侵された部分を取り除く必要があります。

虫歯の状態によっては、神経の治療(根管治療)も行われます。その削った大きさによって、直接詰め物をするか、型を取ってかぶせ物(クラウン)をするかが決まります。

クラウンはそのままかぶせることができないので、根管治療を行ってから土台(コア)を作り、その後クラウンをかぶせます。

コアを作るためには歯の型を取り、石膏で模型を作って模型を元にコアができます。コアを歯根に固定させ、再度型取りをしてクラウンを作ります。

2回の型取りが必要なのと、根管治療も根の状態によっては数回の通院が必要になるため、これらの一連の治療にはどうしても時間がかかってしまうのが現状です。

その長い工程の中で、不安が解決できないまま治療が次々進んでいくと、さらに大きな不安になり、次第に不満になってしまうでしょう。別の病院に変えようと考えてしまうのも無理もありません。

歯科の治療途中で病院を変えた場合、治療内容によっては今までの治療が無駄になることもあります。

治療途中で受け入れる側の病院も、治療方針が異なるとやりにくさもあるようです。治療途中で病院を変えるのは、マイナス点が多く、一般的にはおすすめできません。

この場合、今の病状の程度、その病状に合わせた治療方針、ほかの治療選択はないのか、もし選択があるなら、なぜ最初の治療方針をすすめるのかなど。疑問に思われていることを主治医へもう一度質問してみてはいかがでしょうか。

説明を受ける際、プラス面を強調されることが多いので、こちらからマイナス面を質問するのもよいでしょう。

治療方針を計画しても、途中で変更することもよくあります。変更する場合にも、病状の程度と修正した治療方針を確認してください。治療の説明を再度受けることで、安心して治療が受けられるかもしれません。



回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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