赤ちゃんは何週まで母体で育てるのがよいか

一般的には、週数が早ければ早いほど、さまざまな機能の発育が未熟なために、死亡したり、障害が残ったりする可能性が大きくなります。たとえ1日でも長く、母体で育てることが大切です。胎児が成熟し、胎外生活が可能な週数は、妊娠35～36週以降とされています。ただ、それ以前の週数では育たないという意味ではありません。

　妊娠第34週未満で出生した場合は、呼吸機能、肺のサーファクタント（肺を広げる重要な物質）の産生が不十分だといわれています。また、口で吸い付く「吸啜（きゅうてつ）反射」と、乳汁などを飲み込む「嚥下反射」の統合が不十分で、静注または経管栄養によって栄養を与えるケースがあります。脳幹の呼吸中枢が未熟なため、無呼吸発作を起こすケースもあります。