ひざのしびれが続く

一般的に手足のしびれは、末梢神経、中枢神経、末梢動脈のどこかに異常がある、外傷、薬の副作用などが原因で起こります。寒さやストレスが原因となることもあります。

ご相談者は、Ｘ線検査で異常はなく、ビタミンB12製剤を処方されているため、末梢神経に異常がある、あるいは原因が特定できないケースに該当するように思われます。末梢神経からくるしびれは、感染後に起こるものや高血糖など原因が特定できるものから、原因不明とされるものまでさまざまで、実際に原因がわからずに長期にわたって経過をみている患者さんも多くいます。

血流をよくすることは細胞の修復によい影響をもたらします。服用されているビタミンB12も血流をよくして末梢神経を修復する作用があり、しびれに効果が見込まれる薬です。しばらく飲み続けてみてはいかがでしょうか。ご相談者が冷えを防いで温める対策はよいことなので、今後も続けていただきたいと思います。その他、適度にからだを動かす、ぬるめ（40℃前後）の入浴もおすすめです。

今後の症状の見方、および早めの受診の目安は、しびれの範囲が広がってくる、しびれ以外にも動きが悪くなる、皮膚の感覚が変わってくる、痛みを伴うなどの症状がないかなどを観察し、新たな症状が起きた場合は次の受診日を待たずに主治医に相談してください。これらの症状がなくても、日常で支障を感じ、不快が強くなるようなら、神経内科を紹介いただいて診てもらうことも1つの方法です。