3歳児、口内のものをなかなか飲み込めない

まず、飲み込めない原因が、食物のかたさなのか食欲がないことによるものなのかを確認してみましょう。「食物のかたさ」が原因の場合は、 乳歯が生えそろう３歳以降は大人と同じ程度でかたいものをほぼ食べられるようになります。

ただし、大人より噛む力が弱いため、噛む回数を多くしたり、一口の量を少なくするなどといった食べ方の工夫が必要です。一般的に食の細いお子さんに多く見られる行動ですので、盛り付ける量を少なくして食事時間を短くすることも、お子さんの食べなければという精神的負担を軽くします。

「食欲がない」ことが原因のときは、まず生活リズムを整えるようにします。食事の間隔を適度にあけ、食事の時間にはおなかが空いているようにしましょう。 食事前にジュースなどの甘味飲料を与えたり、食が細いからと頻回におやつを与えたりするのはNG。できるだけ外遊びなどでエネルギーを発散させて、「食べたい」という気持ちで食卓に向かえるようにしてください。

３歳ごろからは「させられる行動」には反発するので、親がしっかり噛むところを見せながら「よく噛むとおいしいね」などとお手本を示すと、「自分だって」と自発的にやろうとします。 咀しゃく力を育てるためには、食べる意欲を育てることが大切です。