肩のしびれは何科を受診？

ご相談者の場合は、神経内科の受診がよいと思われます。そのほか、症状のある側の腕や手指にしびれが広がってくる、痛みを伴う、脱力感がある、つり革につかまったり、重たい物を持ったりしたときに上腕全体にだるさがあるなどの場合は整形外科への受診をおすすめします。また血圧が高めの人に、肩や首の周辺にしびれなどが現れることがあります。その場合は循環器内科の受診となります。

肩こりがある場合にも、肩の周辺にしびれを感じる人が少なくありません。肩こりは筋肉が硬くなった状態で筋肉の異常な収縮によって筋肉内に老廃物などがたまり、痛みが発生します。硬くなった筋肉周辺の皮膚にしびれを感じてしまうのです。このようなときには肩周囲の筋肉を押さえてみます。たいていは押さえると痛いけれども気持ちがよい感じがします。

そのほか、朝や就寝中にからだの片側だけにしびれがみられる場合には、就寝中の体位が原因のこともあります。たとえば、横向き寝では、下になったほうの側に起こります。

肩こりがなくても、疲れからくるようなしびれの症状の場合には、同じように筋肉をほぐすことで気持ちがよいと感じます。このように感じられれば、疲れからくる症状とわかります。対処法は、肩をよくほぐす、からだを動かすことで筋肉の中の血流をよくしておくことです。

ご相談者の場合、心配なしびれではないと思われますが、今後も症状が続く、痛みや脱力感などを伴うようになるなど、症状に変化が現れるようなら、早めの受診をおすすめします。