高齢者がリハビリ指導を受けられる場所は？

高齢者が安全に筋肉をつける運動を行う場合には、念のため、主治医にどの程度の運動を行ってよいか確認することが大事です。

どのような施設で運動を行うかは、ご本人やご家族の心配ごとや希望を主治医に伝え、医療機関でのリハビリテーションが可能かを相談してみてはいかがでしょうか。介護認定については、これを機に、お住まいの自治体の介護保険担当課、または地域包括センターに相談なさってみるのもよいでしょう。

加齢などで骨や関節、筋肉など、からだを動かすのに必要な機能の働きが衰えると、歩行や日常生活の自立度が低下します。こうした運動機能の低下のために要介護になる危険の高い状態を「ロコモティブシンドローム」といい、通常「ロコモ」といわれています。

自治体などでは、高齢の方を対象に、ロコモ予防のための健康教室などが積極的に開催されているので、お住まいの自治体に問い合わせをされてみるとよいでしょう。民間のスポーツジムなどでも、最近は高齢の方を対象にしたクラスやプライベートレッスンを行っているところがあるようです。

また、からだの健康とあわせて心の健康にも気を配っていただくとよいでしょう。気力がないと体力づくりも難しくなります。

家族や友人と散歩や外出する機会をもつ、ラジオ体操をご家族で一緒に行うといったことを習慣にするのもよいでしょう。趣味や好きなことを楽しんだり、家族としての役割があることで生活に張りも出ます。日常生活のすべてがリハビリにつながることと思います。