Question

月経周期と月経量の乱れ。向精神薬の影響は?

月経周期が乱れて約30日の周期が1週間ほど短くなり、経血量も少なくなっています。医療機関で処方された向精神薬が影響している可能性はありますか? このまま薬を飲んでいてもよいのか気になっています。


女性/40代

2024/02/24

Answer

向精神薬には、さまざまな種類の薬(抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬など)が含まれます。共通の副作用として、いくつかの症状があり、その中に月経異常も含まれています。しかし、月経量の減少や月経周期の乱れの原因は、体重の変化、心やからだのストレス、疲れ、食事の偏りなど、ちょっとした環境や生活のリズムの変化により、変調をきたすことがよくあるため、薬との関連性についてはっきりと判断することは難しいです。


月経の量や周期に変化がある場合の一般的な受診の目安は、3カ月以上月経がない場合、出血量が極端に多い状況が続く場合、周期が24日以内と短い場合、月経量が異常に少ない状態が3カ月以上続く場合などです。

また、出血量が少ないときには、一時的にホルモンバランスが乱れている、排卵していない月経などの可能性があるものの、長期に続くことがなければ、しばらくは栄養バランスのとれた食事をとり、規則正しい生活を送り、基礎体温を記録するなどで、様子をみていくこともよくあります。しかし、明らかな体調の変化がある場合には婦人科で相談するのがよいでしょう。一般的な月経の目安は、正常範囲の周期日数25~38日で、その変動が6日以内です。月経の持続日数は、3~7日です。


また、基礎体温では、高温相と低温相になっているか、排卵して(排卵時は低温相より低くなる)、14日前後(高温相)で月経があるかを知ることができます。排卵していることがわかり、高温相が14日前後あれば、通常、問題ないことがほとんどです。基礎体温をご自身でみてもよくわからない場合は、婦人科で基礎体温表をみてもらうことをおすすめします。医師に提出する場合、少なくとも1カ月以上分の基礎体温の記録があるとよいでしょう(3カ月分以上あるとなおよい)。

もし現在かかっている医療機関(向精神薬を処方してくれている)に近々受診予定があれば、副作用の関連性についてご心配に思われていることを伝え、婦人科受診の必要性についても相談なさってみてはいかがでしょうか。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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