LDLコレステロール値と運動の関係は?
LDL(悪玉)コレステロール値が高かったため、ウォーキングなどをしたところ、基準値内まで下がったのですが、またもとの数値に上がってしまいました。忙しさなどで運動をしなくなったことが関係しているのでしょうか?
男性/30代
2024/02/06
コレステロールはおもに肝臓で合成され、それ以外は食物に由来しているといわれています。ゆっくりと脂肪を燃焼させるウォーキングなどの有酸素運動を行うことで、HDL(善玉)コレステロールが増え、LDLコレステロール値は改善しやすいのですが、運動との因果関係は、ほかの脂質である中性脂肪値の減少と比べると、改善の度合いが緩やかな傾向にあります。
定期的に歩くことでコレステロール値は10%程度改善するといった報告もあり、運動習慣がなくなれば、数値が上がりやすくなる傾向にあります。したがって、運動をしなくなった場合にはその影響で数値が高くなることはあり得ると思われますが、LDLコレステロールの数値の変化は、運動のほか、食事や水分のとり方、疲れ具合などによっても変化がみられることがあります。
個人差はあるものの、定期的な運動によってLDLコレステロールの改善が期待できるといわれるので、可能なら週に数回、ウォーキングを行い、数値の変化を確認していけるとよいと思います。まとまった時間がとれない場合、生活の中でこまめに動くとよいでしょう。
LDLコレステロールを上げやすいといわれる食品(冷やすと固まる脂)は控えめにし、野菜や海藻類、魚、赤身の肉、大豆製品などをまんべんなくとるようにしましょう。野菜や海藻などを積極的にとると余分な脂質を体外に出してくれます。また、1日3回の食事はできるだけ均等にとるとよいでしょう。
過労やストレスも体内の代謝に影響することがあるので、できるだけ睡眠時間を確保したり、疲れを適度に解消していけるとよいですね。今後も運動や食事を中心に、生活習慣に留意しながら、健康診断などで数値の変化をみていけるとよいと思います(LDLコレステロールの基準値は60~119mg/dL)。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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