鳥インフルエンザの人間への感染

毎年寒くなると、鳥インフルエンザのニュースを目にします。人に感染する危険はありますか? かぜや季節性インフルエンザなどとの見分け方はありますか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
鳥は私たちにとって非常に身近な生き物です。鳥の病気であっても私たち人にも感染が及ぶのではないかと心配になりますね。特に冬は季節性のインフルエンザが流行することもあり、より心配が強くなるのではないでしょうか。
鳥に感染するインフルエンザの総称を、鳥インフルエンザといいます。鳥インフルエンザに感染した鳥およびその糞(ふん)や内臓に触れたり、羽や粉末状になった糞を吸い込んだりといった濃厚な接触をした場合には、人にも感染してしまう可能性があります。
ただし、人への感染力は弱く、人が鳥インフルエンザに感染することはごく稀であるようです。特に日本では、鳥インフルエンザに感染した鳥への処置や消毒が徹底されており、日本国内で人が鳥インフルエンザを発症した例は確認されていません。(2023年12月現在)
人が鳥インフルエンザに感染した場合、発熱、咳やのどの痛み、筋肉痛など、かぜや季節性のインフルエンザと似たような症状が現れます。そのため、鳥インフルエンザかどうかを見分けるのは非常に難しいようです。確実に判断するためには、医療機関で検査を受ける必要があります。
感染予防策としては、次のことに留意してください。
衰弱または死亡した野生の鳥には、むやみに近づいたり触れたりしないようにしましょう。また、鳥を飼っている場合には、水や餌などの住まいの環境の衛生を保つことが大切です。巣箱の掃除などで鳥や鳥の排泄物等に触れた後は、必ず手洗い・うがいをするようにしましょう。
また、鶏肉や鶏卵を食べて鳥インフルエンザに感染した例は報告されていませんが、食中毒の観点からも鶏肉はしっかりと加熱し、不安があれば鶏卵も加熱のうえ食べることを、おすすめします。


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