首の横の腫れ。今後悪化しないか不安

耳の下からあごにかけて、また首の横に腫れがある場合、炎症(むし歯、歯肉・扁桃・咽頭、傷口など)に伴う一過性のリンパ節腫脹、全身性のウイルス感染(かぜなど)による影響、その他、首のできものなどが考えられます。

ご相談者の場合、かぜの症状があったご様子なので、何らかの感染症にかかっているか、炎症を起こしている可能性があり、そのためにリンパ節が腫れているのではないかと思われます。

リンパ節はからだのいたるところにあり、病原体からからだを守るのに大切な働きをしています。歯が痛いときにあごの下のリンパ節が腫れたり、けがをしたときにその近くのリンパ節が腫れたりするのは、からだの免疫機構によるものです。からだに入ってきた異物や病原菌などをそれ以上、体内に広げないためにリンパ節が機能し、病気の進行を防ぎます。

リンパ節の腫れは感染症や炎症が治まったあともしばらく残ることがあります。今回の腫れが一過性のものであれば、時間の経過とともに消失してくるでしょう。反対に、ご心配されているように発展してくる可能性もあるのかもしれません。しかし、これらのことはあくまでも憶測にすぎないため、一度は受診して確認しておくと安心でしょう。

受診科については、内科あるいは耳鼻咽喉科がよいでしょう。もし、かかりつけの内科があれば、かかりつけ医がよいかと思います。ご相談者の状況をよく理解していただくためにも、受診の際には「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」などを伝えるとよいでしょう。 また、血液検査の結果も携行されるといいですね。