脳の海馬に軽度の萎縮が見つかった
頭部のMRI検査を受けたら、海馬に軽度の萎縮があるといわれました。検査画像などの詳しい結果はこれからもらう予定です。海馬の萎縮とはどのような状態を指すのでしょうか? 結果を手に入れたら、どのようなことをすればいいでしょうか?
男性/60代
2023/12/22
海馬は、大脳皮質の下にある大脳辺縁系の一部です。大脳辺縁系は血圧などを調整する自律神経や、記憶、食欲、快・不快などの原始的な感情を司っています。海馬は記憶にかかわり、入ってきた情報を短期記憶(保持期間は数十秒)とするか長期記憶(長い間覚えておく)とするか、振り分けて整理する働きを持っています。この海馬の萎縮を指摘されたとのことで、ご不安なことでしょう。
脳の萎縮は加齢によって誰にでも起こり、生理的な現象といっていいでしょう。今回の指摘が加齢による萎縮か、あるいは病的な萎縮か、検査結果に従って診断をつけてもらうことをおすすめします。検査結果の判定は健診機関によって異なりますが「要精密検査」「要経過観察」「要受診」「要医療」などで示されます。この指示に従うことが原則です。画像を含めた検査結果を今後入手するとのことで、その指示に従ってください。
かかりつけ医がいるならかかりつけ医に、いなければ診療所やクリニックを受診してください。必要であれば再検査ができる病院を紹介してもらえるでしょう。総合病院や大学病院などは紹介状が必要となるため、最初にお近くのクリニックなどを受診し、紹介状を書いてもらうことをおすすめします。
受診時には検査結果と、気になる症状があれば症状について、これまでの病歴、検査結果に対する不安な気持ちなども話すとよいと思います。治療が必要なら治療方針、経過の見通しなどを、治療が不要な場合は経過観察の必要性、通院頻度、日常生活での注意点などを詳しく相談してみてください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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