50代で持病あり。健康や老後が不安
いくつか持病があり、薬でコントロールできているものの、50代になり、このまま仕事が続けられるのか心配です。独身で一人暮らしのため、もし悪化したら孤独死してしまうのではないかという不安もあります。治療のことは主治医に相談できるものの、こうした不安感を医師には話しにくいです。
男性/50代
2023/12/19
50代になると自分の健康や老後のことなど、若い頃とはまた違った不安や悩みが出てくるものですよね。誰もが通る道でもあると思いますが、ご相談者は未婚で持病があることが、より大きな不安感につながってしまっているのでしょうか。不安の正体を探るために、この2つの要因を分けて考えてみたいと思います。
まず「持病」については、今後悪化する、あるいは命にかかわる可能性や確率はどのくらいあるのか、またそれを予防したり、悪化の前兆を見逃さない方法はあるのかなど、主治医と十分に話し合っていますか。「このまま仕事が続けられるか、もし悪化したら……」という不安は主治医との話し合いやアドバイスによって、ある程度軽減できるのではないでしょうか。病気の予後について主治医の見解を聞いたり、統計的なデータなどで知識を深めたりするのもよいでしょう。
もし、進行性の病気などで今後悪化する可能性が高い場合は、今の段階でできる範囲の準備をしたり、相談先やサポート機関などを調べておくことも大切になります。こうしたことは、主治医のほか、医療相談室などにいるソーシャルワーカーにも相談ができます。 現実的な問題として捉えることで、漠然とした不安感は軽減する可能性があると思います。
次に「未婚」に関しては、ご相談者は独居であるために「孤独死してしまうのではないか」と感じられたのですね。確かに家族が常に同居していれば、自宅で具合が悪い時は対応してもらえる可能性が高くなるでしょう。ただ、特に高齢になってくると、既婚であっても配偶者に先立たれていたり、子どもは遠方にいたりして、独居の方も多くいます。そう考えると、未婚かはあまり関係がなく、独居の場合のサポート体制が大切になってくるのではないでしょうか。
近年では未婚率が上昇しており、もはや結婚して家族を持つことは当たり前ではなくなりました。独居の方のための様々なサポートや支援も充実してくると思われるので、うまく活用していけるとよいのではないでしょうか。
生きる上では常に不安は付きまとうもので、ゼロにすることはできません。それをどう捉えて向き合っていくかが大切になりますよね。将来の不安を和らげるために今できることをしっかりと行ったのであれば、あとは未来の自分がその時々で対応するしかない問題もあると、割り切る気持ちも必要かもしれません。
ただ、不安感が強く心身にも不調が出るような時には、心療内科の受診やカウンセリングの利用なども1つの方法です。 人生の後半を前向きに生きていくために、不安と上手に付き合っていけるとよいですね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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