9歳の娘が乳房を痛がる

ここ最近、9歳の娘が乳房の痛みを訴えます。胸の周辺にしこりもあるようで、本人も気にしています。小児科で相談したところ、乳房に異常はありませんでした。数カ月前の転勤で、子どもたちにも転校という環境変化があり、そのストレスでリンパ節が腫れているのではといわれました。受診後は落ち着いていましたが、3日ほど前からうつぶせになったりすると痛く、腫れているようです。これは女の子の成長の過程としてとらえていいものでしょうか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
お子さんの胸の痛みやしこりの原因として多いのは、生理的な乳腺発達に伴う症状があります。個人差があるものの、女の子の場合、生理的なからだの変化が始まるのは10歳前後といわれています。思春期に入ると、卵胞ホルモンによって乳管が成長し、黄体ホルモンによって乳腺の発達がみられてきます。そのころ、乳腺が発達し、乳房痛やしこりを触れることがあります。
この場合、軽い痛みを伴うこともありますが、多くの場合は心配のいらないものです。
この生理的なからだの変化が早すぎる場合を「思春期早発症」と呼びます。なかでも最も頻度が高いのが「中枢性思春期早発症」で、この場合、乳房については、7歳6カ月未満で発育してくるものを指します。早期の発育がみられる場合には、経過観察を行います。
娘さんは乳房の痛みの原因として、医師にリンパの腫れを指摘されたようですが、リンパは全身に存在するので、何らかの要因でリンパが腫れている可能性もあるでしょう。いずれにしても、痛みが前よりも強くなり、腫れているということで、再度受診されることをおすすめします。症状があっても問題のないものとわかれば、ご本人もご相談者も安心して過ごせるのではないかと思います。


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