健康診断で左室肥大を指摘された

心臓には右の上に右心房、その下に右心室、左の上に左心房、下に左心室という4つの部屋があります。心臓の肥大（心肥大）は、心臓の壁の筋肉（心筋）が部厚くなる状態を指し、左心室は心肥大を起こしやすいとされています。

原因として、高血圧症、大動脈弁狭窄症、遺伝的な要因などが挙げられます。また、スポーツを継続していた人に起こる「アスリート心臓（スポーツ心臓）」と呼ばれる状態も、心肥大になりやすいとされています。持久力が必要なマラソンやトライアスロンなどで好発するといわれます。

左室肥大は普段は症状がないことが多いのですが、重症不整脈につながるリスクがあります。重症不整脈のなかには、突然死につながるようなものもあるため、まずは健診結果を持って、循環器内科、あるいはかかりつけ医があるなら、かかりつけ医を受診し、再検査を受けてください。