Question

治療しても改善しない精神疾患

3年ほど前から精神疾患の治療で心療内科に通院しています。現在、服薬治療を続けていますが、改善がみられず、職場の上司が変わったストレスから、症状が悪化しているように思えます。こういった場合は、セカンドオピニオンを受ける、あるいは転院をしたほうがよいのでしょうか?

女性/40代

2023/10/19

Answer

精神疾患で心療内科に通院中だが、なかなか改善しないのでセカンドオピニオンか、転院を検討しているとのこと。

一般的にセカンドオピニオンとは、主治医以外の医師の意見を求めて、他の医療機関を受診することをいいます。セカンドオピニオンを希望する際は、主治医からこれまでの検査データや経過のわかる記録および紹介状を書いてもらい、受診先に提出します。保険診療の範囲外なので、受診費用は自己負担となります。

通常セカンドオピニオンは、引き続き主治医のもとで治療を続けることを前提に利用するもので「セカンドオピニオン=転院」というわけではありません。転院を希望する場合は、セカンドオピニオン外来ではなく、紹介状や検査データなどの医療情報を持参して一般外来の受診となります。


セカンドオピニオンは、大学病院や総合病院などセカンドオピニオン外来のある医療機関であれば受けることができます。

ただし、一般的にセカンドオピニオン外来を受診するには条件があり、その条件は医療機関によって定められています。また、セカンドオピニオンを受けられる診療科や疾患が定められている医療機関もあるため、主治医にセカンドオピニオンを希望していることを伝えるか、あらかじめ調べて希望の医療機関を主治医に相談するとよいでしょう。


病状を正確に理解するために、主治医から納得のいくまで説明を受けることはとても大切なことです。疑問や心配に思うことをその都度、質問していけるとよいかと思います。

そのうえで納得のいく回答が得られなかったり、長い間心療内科に通院しながらも、治療効果が得られていないと不安が募っているのであれば、主治医に紹介状を依頼するのはハードルが高いかもしれませんが、必要なら勇気を出して伝えてみてはいかがでしょうか。患者さんのことを考えている医師であれば、セカンドオピニオンの紹介状を書いてくれると思いますし、セカンドオピニオンの結果次第では、新たな治療に希望を見い出して転院するという可能性もあるかもしれません。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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