Question

溶連菌感染後の尿検査で、尿たんぱく(±)が続く

4歳の子どもが溶連菌に感染し、10日間服薬しました。その2週間後の尿検査で尿たんぱく、尿潜血とも陰性(-)でした。

その2カ月後にまた溶連菌に感染し、再度10日間服薬をしました。2週間後の尿検査で、尿たんぱくが微量の反応(±)、尿潜血は(-)でした。さらに2週間後の尿検査では尿たんぱく、尿潜血ともに(±)となり、陰性にはなりませんでした。4週間後にまた、尿検査を受ける予定です。血尿やむくみなどの症状はなく元気ですが、結果が陰性(-)にならないのは、腎臓の病気の可能性があるということでしょうか?

男性/30代

2023/10/12

Answer

溶連菌感染症は、突然の高熱、首のリンパの腫れ、のどの痛みを特徴とする感染症です。かかりやすいのは2~14歳で、一度かかっても繰り返しかかることのある感染症です。また、溶連菌感染が原因で、ときに中耳炎や腎炎などを合併することがあります。

合併症を予防するためにも、10日前後の抗菌薬による治療を行い、一定期間後に尿検査などを行うことが一般的です。通常、尿検査は、発症後1~4週間後、1~2回を目安に行い、溶連菌感染後の腎炎を見逃さないように対処します。


尿検査の結果について「尿たんぱくや尿潜血の反応があった=腎臓の病気」ということではなく、発熱や強いストレスなどによって、一時的に尿たんぱくが出ることは一般的にはみられることです。以前の2回の尿検査の結果では微量の反応(±)があったために、病気によって崩れた体調を整えた後に、少し時間をおいて再度確認の検査をするというのが医師の考えではないかと思います。


現在、経過をみている最中なので、4週間後の受診・尿検査の際にこれまでの結果を総合的に診てもらったうえで、心配されている腎臓の病気について主治医に質問されるとよいでしょう。また、お子さんの血尿、むくみなどの症状について注意して観察されているので、これらの症状が現れたら、受診予定の前でも速やかに医療機関へ連絡を取り、医師の指示をいただくとよいでしょう。

一般的に家庭で気をつけることは、体調を整えるために規則的な生活習慣を整えること、溶連菌感染症を含む一般的な感染症の予防を心がけていただくとよいと思います。


●食事、睡眠の時間をほぼ一定にし、生活リズムを整える。

●夜は早めに休ませて睡眠時間を確保する。

●バランスのとれた食事。

●寒い季節はからだを冷やさないよう防寒させる。

●帰宅時の手洗い・うがい、トイレの後、食事前の手洗いなどの衛生面に気をつける。


4歳のお子さんは、食事を思うように食べてくれない、うがいができないなど、家庭では十分できないこともあると思いますが、できる範囲でかまいません。また、体調が整ってきたら、遊びでからだをたくさん動かすこともよいでしょう。次回の受診時に、生活面の注意点についても主治医にご確認ください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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