Question

長生きのためには、運動したほうがよい?

健康のことを考え、食事はバランスのよいものを心がけています。ただ、運動習慣はなく、体を動かすのはあまり好きではありません。元気で長生きするためには、運動もしたほうがよいでしょうか。

女性/70代~

2021/12/21

Answer

普段から健康を意識して、食事のバランスを心がけることはとてもよい習慣です。いつまでも元気な体を維持するためには、食事で必要な栄養を十分にとることはもちろんですが、日常的に体を動かすことも大切です。


運動不足と健康の関係については、毎日、座っている時間が長い人のほうが、そうでない人に比べて、メタボリックシンドロームやロコモティブシンドロームのリスクが高くなり、さらには長生きしにくいことがわかっています。ロコモティブシンドロームとは、骨や関節、筋肉などの障害によって、介護が必要な状態になる、または、その危険が高くなる状態をいいます。


座っている時間が長い生活をしている場合は、少しでも体を動かすようにしましょう。特別な運動をしなくても、体をまめに動かし、生活の中で活動量を増やすことが大切です。例えば、家では、立っている時間を長くするために、テレビはリモコンを利用しない、コマーシャル中にストレッチを行う、ティッシュは各部屋に置かずに取りに行くなどがあります。


外出時もエスカレーターやエレベーターは使わず階段を使う、車の場合は遠い駐車場に停めるなど、できることから始めてみましょう。また、歩くスピードが速い人は、遅い人に比べて長生きすることがわかっています。歩くときの速度を意識して早くしてみるのもよい方法です。


運動量が少ない人には、歩数計をつけることもおすすめです。ふだんどのくらい歩いているか把握していない人が歩数計をつけるようになると、自然と歩数が増える傾向がみられます。


今より活動量を増やして、じっとしている時間を減らすことは、ロコモティブシンドロームや認知症のリスクを抑えることにもつながります。目標は1日40分くらいの運動ですが、まずは1日10分から始めてはいかがでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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