Question

頻繁に起こる金縛り。何かの病気?ストレス?

ここ半年ほど、夜寝ていると頻繁に金縛りにあうようになりました。同時期に転職したため、慣れない環境でストレスがたまっていたのが原因かと考えましたが、いまだに続いているので、何かの病気が原因ではないかと不安です。

女性/30代

2023/09/12

Answer

半年前ごろから、金縛りにあうようになり、その状態が頻繁に続いているとのこと。ご相談者は、金縛りが続いて起きることで、睡眠が十分にとれない状況になっているように思います。


睡眠は、心身を休養させて疲労回復を図り、翌日の生活や活動に備えるための大切な時間です。日中活動しているときは交感神経の働きが活発になり、心身の緊張が高まっていますが、日が暮れて夜になると、徐々に副交感神経の働きが優位になり、緊張から解き放たれてリラックスした状態になり、眠りの時間が作られています。

睡眠中に、傷ついた細胞や組織を修復したり、脳内の不要な記憶を消去し、必要な記憶を長期間保てるよう調整したりしています。気分を安定させる、血糖をコントロールする、免疫の働きを高めるなど、翌日の活動に向けての準備を整えるのです。


また、睡眠にはサイクルがあり、浅い眠りで夢を見る「レム睡眠」と、深い眠りに入り大脳を休める「ノンレム睡眠」があります。金縛りは、寝入りばなや中途覚醒時に、意識はしっかりしているのにからだの自由がきかなくなる現象で「レム睡眠」に関連した現象と捉えられています。原因は不明ですが、睡眠時間が不規則だと出現しやすいといわれています。


一般的に、心とからだの関係は、自律神経系・内分泌系・免疫系のバランスによって微妙に調節されています。ご自身でも、ストレスではないかと考えているようですが、ストレスによってこのバランスが崩れると、からだに変調や不調が生じます。反対に、からだの変調・不調は心にも影響します。さらに日常のストレスは、食べすぎ・飲みすぎといった不健康な行動を通しても間接的にからだの変調・不調を引き起すこともあります。


受診する場合の診療科は、心療内科か精神科になります。眠りの問題は心の問題がかかわっていることが多いといわれます。同時にからだの不調との関連性も検討されます。また、勤務している会社に、産業医や保健師などが在籍する健康管理を担う部門が設置されているのであれば、そこに相談にすることもできると思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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