首から背骨周囲の痛みや頭痛

一般的に、首や背骨のあたりに、何のきっかけもなく突然に痛みの症状が現れた場合、痛み以外にどのような症状があるかによって、受診先は異なります。

手や指の感覚が鈍い、しびれ、動きがおかしいなどの神経症状があれば、早急に整形外科にかかる必要があります。痛みの部位に沿って発疹があれば、皮膚科が受診先です。のどや首に腫れがある場合は、かかりつけの内科や耳鼻咽喉科が受診先となります。

痛みが冷や汗の出るようなものであったり、せきや呼吸で痛みが強くなったりする場合は、内臓疾患を考え、かかりつけの内科への受診が必要です。頭の中に異常があるときには、頭痛に伴い、吐き気がある、手足がしびれる・力が入らない、ろれつが回らない、知覚異常、視力・視野異常などの神経症状を伴います。このような症状がある場合は、救急車で受診が必要になります。

症状が続く場合は受診をおすすめしますが、上記を参考に受診先を検討いただければと思います。

急を要する特有の症状がなく、何科にかかればよいのか判断に迷うときは、かかりつけ医に相談される方法もあります。症状を確認しながら、必要な検査を組み立てて必要な受診先を案内してくれます。

受診の際は、状況をよく理解していただくためにも「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」「頭の中の病気や、骨に関する異常はないかなど、気になっていること」などを伝えるとよいでしょう。

特に異常がない場合には、日常生活で、首に負担をかけないように無理のない姿勢を保ち、安静にすることが大切です。硬めの枕で首を固定する、無理に動かさない、首をタオルなどで温めたり冷やすなどを試されるのもよいでしょう。急性期の痛みがある場合、マッサージは避けるほうが安心です。