体重減少、受診したほうがよい？

最近の体重減少が気になっていらっしゃるとのこと。一時期の勤務が多忙であったことが原因と考えられるようですが、そのほかの心当たりや随伴する症状はありませんか。元の体重から比較して5kgの変化があるようですが、一般的な受診の目安をお伝えします。

●体重の減少が6カ月以内に5kg以上、または10％以上である場合、数日以内に近くの内科を受診、もしくは総合病院などの消化器内科を受診する。

●6カ月以内に2～3kg以上の体重減少がある場合は、1～2週間以内に近くの内科を受診する。

●体重減少のほかに何か症状がある場合（発熱、全身倦怠感、せきなどの呼吸器症状、便に血が混じる、のどの渇き、多尿、発汗、頻脈、動悸など）は、早めに総合病院などの内科を受診する。

●ダイエットを契機とした体重減少、家庭や職場でのストレスなど誘因がはっきりわかれば、体重減少に関して経過観察することも。

ご相談者は、BMI（体格指数）が16.8になったとのことで、これは「低体重（やせ）」にあたり、日本肥満学会やWHO（世界保健機関）の普通体重の下限18.5を下回っています。一度全身の健康状態を調べるために、受診をおすすめします。自分では普通に食べているつもりでも、食事内容によっては低栄養になっていることも考えられます。

また、運動不足で筋肉量などが減り、体重にも影響している場合もあるでしょう。栄養面や生活習慣・ストレス状況などもご相談のうえ、医師の助言を受けると今後、安心ではないでしょうか。

受診は内科がよいでしょう。内科領域の専門資格である「総合内科専門医」が所属する医療機関についてはネットで検索することもできます。受診の際には、事前に予約の必要性や初診の診療時間などを問い合わせていただくとよいでしょう。