Question

寝てばかりいる中学生の子ども

14歳の長女は中学に入ったころから睡眠時間が増え、今は毎日10時間近く寝ています。夕飯を食べずに寝る、宿題をせずに寝る、朝起きられずに遅刻をするなどで、心配になってきました。受診したほうがいいのでしょうか?

男性/40代

2023/08/28

Answer

子どもに最も多くみられる睡眠の問題は、生活リズムの乱れが睡眠リズムの乱れを引き起こしている状態です。

私たちは、朝に目覚めて明るい光を浴びてから、約14時間後より徐々に眠気を感じるように体内時計がセットされているといわれています。生活リズムが不規則になると、毎日の体内時計の時刻合わせがまちまちになるために、睡眠のリズムも乱れてくることがあります。


一度、お子さんの生活スタイルを見直してみてください。起床時刻と就寝時刻を1カ月ほど記入すると、生活リズムがわかりやすくなります。そのうえで、リズムを整える工夫をしてみましょう。


大切なことは「早寝・早起き」ではなく「早起き・早寝」を心がけることです。まずは1週間、頑張って早起きをしてみます。そして、ベランダなど屋外に出て日光を浴びてみましょう。窓辺で顔を戸外に向けるだけでも効果があるといわれています。朝食もしっかりととるようにします。これを1~2週間続けると、体内時計が徐々に朝方になり、睡眠リズムが整ってきます。

また、週末の朝寝坊には注意が必要です。昼近くまで寝てしまうと、せっかく整った体内時計が一気に乱れてしまいます。週末も平日同様のリズムで生活するように心がけてみましょう。


このような工夫に努めても睡眠の状況が改善されない場合には、受診をおすすめします。

一般的な受診の目安としては、睡眠の症状が1カ月以上にわたって続く、生活に支障が出ている、睡眠を十分とっているにもかかわらず日中の過度の眠気が続くなどが挙げられます。まず、かかりつけの小児科医に相談してみましょう。必要であれば、睡眠の専門医を紹介してもらえると思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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