Question

うたた寝で金縛り?

昼間にうとうとして寝てしまうと、意識はあるのにからだが重くて動かない、目を開けたいのに開けられず息苦しいなどの症状が起こります。うたた寝はたいてい15分程度の短時間ですが、これは金縛りの一種でしょうか? これらの症状がよく起こるので不安です。

男性/30代

2023/08/24

Answer

うとうと寝ているときに、からだが重く、息苦しさを感じるなど、金縛りのような症状が現れるとのこと。睡眠は心身の休養をとるための大切な生活習慣で、体調や自律神経を整えるためにも重要です。


睡眠時の脳は、一様に休み続けているのではなく、浅い眠りと深い眠りを繰り返しています。一般的には、浅い眠り(レム睡眠:筋肉は緩み、脳は活発に動く、夢をみる眠り)と深い眠り(ノンレム睡眠:脳が休息・修復される眠り)を、1回の睡眠で何度か繰り返し、ノンレム睡眠のなかでも深く眠る時間が取れると疲労回復やストレス解消を促し、ホルモンバランスも整います。また、十分な睡眠環境(音、光、温度、着衣や寝具など)がそろうと、質のよい睡眠がとれることが期待できます。


昼間にうとうと寝ている状況では睡眠環境も整わず、浅い眠りにつくことが多いでしょう。

一般的に、金縛りといわれる現象は、医学的には睡眠麻痺と呼ばれ、レム睡眠とノンレム睡眠の周期や出現のズレによって起こるとされています。比較的若い世代に多く、不規則な生活や睡眠、過労やストレスなどの影響も指摘されています。まれに、何らかの睡眠障害によって起こることもありますが、多くは体調や睡眠リズムが整っていけば、発現しにくくなるといわれます。珍しくない現象なので、あまり不安に陥らないようにしましょう。この現象が起きたときは、焦って無理にからだを動かそうとせずに、ゆっくりと深呼吸することを意識するとよいようです。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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