Question

授乳中に食べたほうがよい食品はある?

現在、1か月の子どもを母乳で育てています。子どもの成長のために食べたほうがよい食品はありますか。また、アレルギーにならないために卵や牛乳を控えていますが、ほかに控えたほうがよい食品があれば教えてください。

女性/30代

2021/12/21

Answer

お子さんの健やかな成長を願い、授乳中の食事が与える影響についてのご相談ですね。現在、卵や牛乳を控えているとのことですが、母親が特定の食品を控えることで、子どもの食物アレルギーの発症を予防できるわけではありません。卵や牛乳には、お母様にとっても大切な栄養が含まれていますので、ご自身にこれらの食品に対するアレルギーがなければ、ふつうに食べたほうがよいでしょう。


授乳中のお母様の食事で大切なことは、1つの食品に偏ることなく、1日3食、バランスよく食べることです。主食(ごはん・パン・めんなど)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品など)、副菜(野菜・芋・海藻・きのこなど)を揃えるようにし、1日1回は乳製品、果物をとるようにすると、自然にバランスが整ってきます。


母乳だけで育てている場合、赤ちゃんは1日に700mL程度の母乳を飲むといわれており、その分、エネルギーや栄養を十分にとる必要があります。エネルギーでいうと、妊娠前に比べて350kcalも多く必要になり、ビタミンなどの必要量も増えます。


具体的には、妊娠前より、ごはん小盛り1杯(または食パン1枚)、青菜のお浸し1皿(または野菜サラダ1皿)、納豆1パック(または目玉焼き1皿)、牛乳コップ半杯(またはチーズ1個)、みかん1個(りんご半分)程度、多くとるようにします。


また、授乳中は便秘になりやすいことから、母乳で失われる水分を意識してとるように心がけ、食物繊維を多く含む野菜・海藻・果物や腸内環境を整える乳製品などもとるようにしましょう。加えて、鉄分、カルシウム、葉酸も積極的にとることがすすめられます。


逆に、お母さんの食事で母乳に影響を与えるものとして気をつけたいのは脂質です。脂質を多くとり過ぎると乳管が詰まりやすくなることがあります。揚げ物や脂身の多い肉などの食品、洋菓子などのとり過ぎには注意しましょう。


アルコールは母乳に移行するため、飲酒にも注意が必要です。特に出生後1か月以内の赤ちゃんのアルコールの分解能力は大人の半分程度しかなく、発達の遅れを誘発する心配がありますので、飲酒は控えましょう。


ほかに、コーヒー、紅茶、緑茶に含まれるカフェインも母乳に移行し、赤ちゃんが眠れなくなるなどの悪影響を起こす可能性があります。乳汁の分泌が減少することもあるので、飲む場合は1日1~2杯までとし、過度にとり過ぎないように注意しましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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