超音波検査で膵尾部描出不良の結果に……

2023/07/02
人間ドックの超音波(エコー)検査で膵臓の「膵尾部描出不良」を指摘されました。再検査を受ける必要はありますか? 受けるとしたら、何科でしょうか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
一般的に人間ドックでの腹部の検査は、超音波検査が行われることが多いのですが、膵臓は描出しにくい臓器といえます。膵臓はみぞおちのあたりで十二指腸につながり、左のわき腹辺りで脾臓に隣接しています。膵尾部はこの脾臓に近い部分を指します。膵臓は胃の裏側にあるために腸のガスや内臓脂肪に邪魔されて、とくに膵尾部は見えにくく、そのため、病気の早期発見が非常に困難な臓器の1つとされています。これは、どこの医療機関で受けても同じです。
腹痛や便通異常、食欲不振など、何か自覚症状がある、血液検査で膵機能を表す値の異常を指摘された、近親者に膵臓の病気の人がいるなどの場合は、検査の必要があると判断されれば次の検査としてCTを行う場合もあります。
ご相談者は再検査の必要性を気にされているようで、消化器内科、あるいは肝胆膵内科を受診して相談するといいでしょう。その際、人間ドックの結果のデータを携行してください。大学病院や総合病院を受診する場合には、紹介状(診療情報提供書)が必要になります。人間ドックを受けたのは健診機関でしょうか。その場合、健診機関の紹介状は受け付けてもらえない場合があるため、あらかじめ確認しておきましょう。


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