夫が小脳梗塞に。専門病院に転院させたい

脳梗塞は、脳の血管が詰まることにより、脳の組織の一部が壊死してしまう病気です。その重症度や症状は、ダメージを受ける場所や程度(範囲)によって異なります。

小脳梗塞は、後下小脳動脈灌流域である小脳後下面に好発するもので、広範囲の梗塞では脳浮腫により脳幹部を圧迫し、意識障害の急激な悪化や呼吸停止などを引き起こすことがあるといわれており、注意を要します。

脳梗塞の急性期では全身管理が重要であり、症状が急激に変化する可能性が大きく、脳内の変化に応じた適切な治療が必要となります。このような状況では、一般的にSCUやICUなどの集中治療室での管理が必要で、患者さんを移送するには大きなリスクを伴うため、転院は難しいかと思います。

おそらく現状では、受け入れ可能な専門病院があったとしても、タイミングとして転院するのは難しい状況なのではないかと考えます。「今後、全身状態が安定すれば転院することも可能か」「転院を希望する場合、専門病院を紹介していただけるのか」を再度、主治医に確認しながら、ご相談なさってみてはいかがでしょうか。