Question

飲酒時に頭痛が起こるようになった。脳に異常?

最近、お酒を飲むと頭痛がするようになりました。アルコールには強いほうで、これまでは大量に飲まない限り、頭痛などの症状は出ませんでした。お酒に弱くなっただけならよいものの、肝臓や脳などに異常が生じていないかと心配です。

女性/30代

2023/05/10

Answer

飲酒時に頭痛がするようになったのですね。頭痛の原因はさまざまですが、一番心配なのはご相談者が言うように、脳に異常がある場合の頭痛だと思います。この場合の頭痛には、手足に力が入らない、手足が動かしにくい、痛みを感じない部位がある、ろれつが回らない(しゃべりにくい)、口が閉まらない、目の見え方の変化、などの特徴的な症状をともなうことが多いです。その他、麻痺などの心配のない慢性的な頭痛や、かぜやアルコールの影響で頭痛が現れることもあります。


頭痛の現れるタイミング、頭痛に伴う症状の有無などを観察するといいでしょう。気になる症状がある場合は、かかりつけ医、あるいは脳神経外科への相談をおすすめします。


アルコールは少量であれば、リラックスさせたり、会話を増やす効果がありますが、多量だと酔いが回り、気分不快、運動機能の障害などが現れます。どのくらいのアルコール量でこれらの症状が出るかは個人差があり、体調や生活習慣によっても変化がみられます。また、肝臓への負担は血液検査で確認することができるので、健康診断の結果を確認するとよいでしょう。その際の肝機能の項目はγ-GTP、AST(GOT)、ALT(GPT)などです。


以下、アルコールとの上手な付き合い方についてお伝えします。参考にしてみてください。

●一般的にいわれるアルコールの適量は20g(ビールでは中ビン〈500mL〉1本、日本酒では1合)

●アルコールと一緒につまみをとると肝臓への負担が減り、アルコールの吸収が緩やかになって酔いにくくなる。たんぱく質の多い、肉、魚介、豆腐や納豆、卵などを使った料理と、ビタミンや食物繊維の多い野菜、海藻、きのこ、いもなどを組み合わせるとよい

●週に2日は休肝日をとる

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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