自宅での血圧測定。測るたびに数値が変わる

健康管理のため、自宅で毎日、血圧を測っているのですが、血圧が高くても何度か測ると下がります。数値が20くらい違うときも。これは正しく測れていないからでしょうか? 毎回違う場合は、どの数値を記録すればよいのでしょう?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
家庭での血圧測定や記録の仕方については、日本高血圧学会が指針を出しているので、ご説明します。
まず、正しく測ることが必要です。血圧計には説明書があると思うので、必ず読みましょう。そのうえで、カフは指1本がギリギリ入るくらいの巻き方をします。そして、腕の高さを心臓と同じ位置になるようにして測ります。測定時間は、朝起きて1時間以内、排尿後、座って1~2分ほど安静を保ち、朝食前に測ります。夜ならば、寝る前、座って1~2分ほどの安静後に測定することがすすめられています。毎日、同じ時間に測るようにします。
測定回数と記録については、共通の臨床評価として「1機会の第1回目の測定値の、朝晩それぞれ長期間の平均値を用いる」とされています。複数回測定したときは、すべて記録をしておくことがすすめられています。なお、1回目の数値だけ記録した場合も、複数回測定して平均値を記録しておいた場合も、差がわずかしかないことが過去の研究からわかっているため、正しく測っていれば、必ず複数回測定する必要はありません。
数値に差が出るのは、血圧はさまざまな要因によって上下するためです。1日のうちでも、朝起きると上がり始めて昼間は高く、夜は下がっていきます。これを日内変動といいます。また、夏は低くて冬は高いという季節変動もあります。かがんだり力んだりの姿勢でも差が出ます。血圧は一定ではないものと考えていただくとよいでしょう。
ご相談者の場合、高血圧で内服中ということではないようなので、医師から特別に指示がなければ、正しい測定法で朝と晩に1回測り、記録されるとよいでしょう。複数回測定したら、すべて記録します。


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