Question

胃部X線検査と腹部超音波検査は毎年受ける?

40歳を超えると会社の補助制度を使って、胃部X線検査と腹部超音波検査を受診できます。この検査は毎年両方を受けるのがよいでしょうか? 2年に1度のほうがよいなどがあれば、教えてください。

男性/30代

2023/01/25

Answer

胃部X線検査と腹部超音波(腹部エコー)検査の受け方を検討なさっているのですね。各検査の一般的な受診間隔をご説明します。


胃部X線検査は、胃がん検診として「効果がある」とされている検査方法の1つです。男女ともに50歳以上の方を対象に、2年に1回(胃部X線検査または胃内視鏡検査のいずれか)受けることが推奨されていますが、胃部X線検査については当面の間、40歳以上の方は年1回実施しても差し支えがないとされているようです。腹部超音波検査は、がん検診として効果がある検査方法には含まれておらず、人間ドックなどの任意型に含まれる検査項目です。よって、奨される対象年齢や受診間隔については特に定められていないようです。


次に、検査の受け方については、各検査の特性やメリット・デメリット、費用面などを検討しながら計画いただくとよいと思います。


胃部X線検査は胃だけでなく、食道から十二指腸の上部までを調べることができ、潰瘍やポリープ、腫瘍や胃の粘膜病変などを見つけ

ることができます。検査による副作用には、バリウムの誤飲や検査後の便秘などが挙げられます。X線を使う検査のため、被ばくを心配される方もいますが、一般的には健康診断のX線検査を毎年受けても、それにより何かからだに影響が起こる心配はないようです。


また、腹部超音波検査は超音波を使った検査で、からだへの負担が少なく、安全性が高い検査方法です。放射線を使用しないため、被ばくの心配もなく、毎年受けても問題ありません。一般の健康診断で行われる腹部超音波検査は、肝臓や胆道(胆嚢・胆管)、膵臓や脾臓、腎臓などの病気のふるい分けをおもな目的としています。検査の際には、空腹であることが必要です。おなかの中にガスが多くたまっている場合や、肥満の方は映像が見えにくいこともあり、膵臓などはほかの臓器と重なり合っているため、見えにくい部分もあるようです。無症状でも治療が必要な良性疾患(胆石や脂肪肝、腎結石など)が発見されることも多く、治療を必要としないまでも、自身のからだの問題を把握しておく意味ではとても役に立つ検査です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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