Question

生後1カ月以上続く娘の黄疸。健診前の受診は必要?

生後1カ月と2週間の女児の黄疸が続いています。完全母乳で哺乳はしっかりしており、2~3時間間隔です。1カ月健診でビリルビン値を調べると高い数値でしたが、肝臓の超音波検査と感染症の検査で問題がなかったため、特に処置はされませんでした。次の健診まで待ってよいか、それまでに再度診てもらうべきか心配です。

女性/20代

2023/01/18

Answer

赤ちゃんは、生後数日してから肌が黄色くなります。必要ではなくなった赤血球が壊れてできるビリルビンという物質が肝臓で処理しきれないことが原因です。これを新生児黄疸といいます。黄疸が強い場合は光線療法を行うことがありますが、軽症であれば自然に治ります。通常は生後2~3週間ほどで消えることが多いです。


生後2~3週間以上経っても黄疸が残っている場合、多くは母乳性黄疸と呼ばれるものです。これは母乳中に含まれる何かが、ビリルビンの代謝を遅らせるためです(母乳中の3α-20β-プレグナンジオールや遊離脂肪酸がビリルビンのグルクロン酸抱合を抑制するため)。母乳性黄疸は治療の必要はなく、母乳を中止する必要もありません。生後1~2カ月ぐらい続く場合もありますが、黄疸がある以外は、元気であることが特徴です。

なお、母乳性黄疸以外に黄疸が長引く原因としては、肝炎などの肝臓の病気や胆道閉鎖症、溶血を伴う病気、感染症などがあります。いずれも黄疸が出る症状のほかに、赤ちゃんの元気がなくなったり、便の色が白っぽくなったりなどの症状が現れます。


お子さんは元気で母乳の飲みもよく、体重の増え方も順調のようですね。お子さんが元気な様子であれば、次の健診まで様子をみてもよいでしょう。もしも元気がなくなってきたり、白っぽい便が出たり、黄疸が強くなったりしたときには早めに診察を受けましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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黄疸
月齢1カ月
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