出向前に人間ドックを受けておくべき?
海外勤務を経て帰国し、時間を置かずに出向予定です。毎年、帰国時に一時帰国検診を受診していますが、年齢的にも一度人間ドックを受けたほうがよいかと考えています。ちなみに、これまでの検診ではやや血圧が高い以外は、特に心配なことはありません。
男性/50代
2023/01/04
帰国時ごとに健診を受けており、やや血圧が高い以外は特に問題がないとのこと、長年に及ぶ海外生活でも、きちんと健康管理をしていたのですね。今回、人間ドックで詳しく健康状態を把握しておくことを検討しているとのことで、ここでは一般的に、法律で定められている定期健診の内容と比較してお伝えします。
定期健診と呼ばれる「法定健診」では、問診(既往歴、業務歴の調査、症状の有無など)、身体測定、視力、聴力、血圧、便、尿検査、胸部X線検査など10数項目をみていきます。また、40歳以上は、生活習慣病の予防として「特定健康診査」(メタボ健診)が行われており、血液検査、肝機能検査、血中脂質検査、空腹時血糖、心電図検査などが加わります。
一方、人間ドックのような「任意健診」で行われる検査は、多くの臓器を対象に詳しい検査を行うため、より多くの検査項目が含まれ、定期健診に比べ、より早い病気の発見ができ、早期治療につながるというメリットがあります。
一般的には基本コースに追加して、年齢や性別で受けたほうが安心といわれるオプション検査が用意されています。50歳以上の男性では、特にがん、脳卒中、心臓病、前立腺がんが増える時期です。また、血縁の方に多い病気や、心配している病気があれば、それらがチェックできるような検査を追加して受けるのもよいでしょう。
例えば、胃内視鏡によるピロリ検査、大腸内視鏡検査、胸部CT、喀痰細胞診、心臓ドック、脳ドック(MR検査)、各種の腫瘍マーカー(前立腺腫瘍マーカーなど)動脈硬化を調べる検査(頸動脈超音波検査や血管機能検査)などが用意されています。
一時帰国健診での項目と重複することもあるので、検査内容を確認してみてください。
また、人間ドックを行う機関は多くありますが、日本人間ドック・予防医療学会では、必要、安全、正確な検査が受けられ、受けたあとも、医師から健診結果の説明があり、生活のアドバイスが受けられるなど、安心して受けられる「機能評価認定施設」を公表しています。参考にしてみてはいかがでしょうか。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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