Question

上の歯がまだない乳児。固形物をあげ始めたほうがいい?

もうすぐ生後10カ月の子どもの離乳食について教えてください。まだ歯が下3本だけでペースト状のものをあげていますが、上の歯が生えていなくても固形物をあげ始めたほうがいいでしょうか? また、今は朝と夜の1日2食ですが、肥満気味です。1日3食にしていいのか、一般的にすすめられている食事量をあげていいのかも気になっています。

女性/30代

2022/12/19

Answer

9~11カ月ごろの離乳食後期は、3回食になり、自然に離乳食後の母乳が減り、離乳食が栄養の中心になってきます。必要なエネルギーや栄養素を補うためにも、お子さんの様子をみながら3回食に移行することを考えてもよい時期かと思います。

「豆腐ぐらいの軟らかいかたまりを口を動かして食べる」「1食で子ども茶碗1杯くらいは食べている」「バナナの薄切りを歯ぐきでかみ切るようなしぐさをする」などの様子が、移行の目安になるので、参考になさってみてください。


「上の歯が生えていなくても固形物をあげ始めたほうがよいか」については、歯ぐきでつぶして食べる時期なので、上の歯が生えていなくても、バナナくらいの固さの固形物は食べることができます。とはいえ、いきなりすべてを離乳後期の固さにしてしまうと、赤ちゃんも疲れてしまうので、1品か2品ぐらいから始めてみてはいかがでしょうか。


現在はペースト状のものをあげているとのこと。軟らかくゆでたにんじん、かぼちゃ、じゃがいもなどを粗くつぶしたもの、葉物野菜を軟らかくゆでて細かく刻んだもの、魚をゆでて粗みじんにしたもの、また固ゆで卵の粗みじんなどを混ぜて固形物を加えてもいいでしょう。食パンを1cm角に切ったものやコーンフレークを牛乳などにひたしたもの、マカロニやうどんを軟らかくゆでて短く切り、スープやだしで煮たものも適しています。

前歯が生えてきたら、バナナをスティック状に切ったもの、薄切りにしたイチゴ、軟らかくゆでた薄切りにんじんなどを前歯でかみとれるようにしてあげてもいいでしょう。


食事量は、まず一般的に推奨されている量(母子手帳の離乳食の進め方の表を参考)で進めて構わないと思います。お子さんは肥満気味とのことですが、今後、活動量が増えたり、身長が伸びたりするとまた変化してくるでしょう。体格や食べる量は個人差が大きいものですが、成長曲線に沿って身長と体重が伸びていれば、あまり心配されなくてもよいと思います。離乳食の準備は大変かと思われますが、少しずつ食べられるものが増えていくのは、子育て中の喜びの1つかと思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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