Question

肺MAC症の疑いで経過観察に……

せきやたんが続いたので、総合病院で検査を受けたら、肺MAC症の可能性はあるが、CT検査で肺はきれいだからと、経過観察になりました。今でもせき込むときがあり、MAC抗体の数値が高いのにこのまま様子をみていてよいのか、とても気になります。

女性/50代

2022/12/16

Answer

せきやたんの症状が続いているとのこと。長く不調が続くのは、からだの苦痛はもちろんのこと、気持ちの面でも負担を感じやすいことと思います。肺MAC症は、40歳以上の女性を中心に増加しており、MAC菌が肺に感染して起こる慢性の呼吸器の病気といわれています。MAC菌は風呂場のぬめりや湯あか、土の中など、身近なところに多く、だれもが菌に接触する可能性はありますが、感染して発病するかどうかは個人差があるようです。


検査は、胸部X線やCTの画像検査で、肺の病変が見つかることに加えて、喀痰検査を複数回行います。喀痰検査でたんを採取し、それに含まれている菌を調べ、2回以上肺MAC菌が見つかることで診断されます。最近では、肺MAC症を発病していることを調べるための血液検査も行われるようになっており、精度は万全とはいえない反面、からだの負担が少ない検査として利用されているようです。


症状としては、進行した状態で見つかった肺MAC症では、徐々にせきやたん、血痰、発熱や倦怠感などが自覚症状として現れます。しかし、肺MAC症は進行がゆっくりのため、そのまま菌が消えることや、長期間、肺の画像検査に変化がないこともよくあるといわれています。そのため、肺MAC菌に感染し発病していても、軽症であれば、だれもが治療を急いで始める必要はありません。

ご相談者は、画像検査で肺はきれいなので、経過観察となっているということですね。ご心配であれば、症状があるが、画像の検査で異常がみられない場合に、喀痰検査などを行う必要があるか、再度、主治医へ相談されることをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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