眼窩底骨折の手術後、複視の症状(上転障害)が残った
高校生の子どものことで相談です。けがによる眼窩底骨折で複視の症状があり、手術を受けました。複視は回復したものの再発し、再度手術を受けたのですが、上を見ると複視の症状がみられ、医師から上転障害は残るかもと言われました。今は定期検診と自分で目を動かすリハビリをしています。生活に支障はありませんが、このまま経過観察でよいのかとても不安です。
女性/40代
2022/12/16
お子さんの病状経過のご相談ですね。けがをし、手術を受けられたお子さんの心身のご負担はもちろんのこと、ご家族も心配な気持ちでお過ごしのこととお察しします。眼窩底骨折の病態や治療経過に関する一般的な情報をお伝えしたうえで、今後の経過の見方や対応法を考えていきたいと思います。
眼窩底骨折は、眼部を強く打撲したときにみられる顔面の骨折で、眼球陥没や複視、頬から上口唇の感覚麻痺などが起こります。手術治療が必要かは、骨折の状況や眼球陥没・眼球運動障害の程度から判断されます。適切な手術治療により、複視などの症状の回復までの期間短縮が期待できるといわれていますが、損傷の程度によっても大きく異なるため、治療効果や術後の経過には個人差があるようです。
お子さんの場合、現在、日常生活に支障はないものの、上を見ると複視の症状が残っているとのこと。通院とリハビリの継続で今後改善の見込みがあるのか、今の対応で問題はないのか、という疑問や将来的な不安を感じる時期かと思います。もし、このまま同じ医療機関で経過をみていくことに不安を感じるのであれば、まずは主治医に疑問点についてもう一度相談してみてはいかがでしょうか。
それでも不安が解消されない場合は、検査の費用などは再度かかりますが、ほかの医療機関で診てもらい、別の医師の見解を聞いてみる方法(セカンドオピニオン相談)もあるでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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