Question

健康診断で腎機能がC判定に

健康診断で腎機能がC判定でした。昨年までは問題がなかったので困惑しています。血清クレアチニンが1.15、eGFRが61.5でした。C判定の場合、腎臓の異常がどの程度なのか教えてください。改善するにはどうしたらよいでしょうか?

男性/20代

2022/12/26

Answer

健診で腎機能の異常を指摘されたとのこと。健康診断の結果判定は健診機関が独自に決めているため、相談者の腎機能がC判定とされた基準はわかりかねますが、一般的に決められているC判定、経過観察と記載されているとして説明します。


腎臓は、からだの不要な老廃物をろ過し、尿とともに排出する働きをしています。また、血圧を正常に保つ働きもあります。

クレアチニンは、アミノ酸の1つで、腎機能が低下すると、筋肉にあるクレアチニンの老廃物の排泄が悪くなり、血液の中にたまってしまいます。一方、クレアチニンが腎臓の働き以外で高くなる場合もあります。 クレアチニンの数値は筋肉量に比例し、運動・筋力トレーニングや高たんぱく食の摂取によって筋肉量が過剰に多い場合には、クレアチニンの数値も高くなります。


eGFR(推算糸球体ろ過値)は、腎臓が1分間にどれくらいの血液をろ過して尿をつくれるか、血清クレアチニン値と年齢、性別から、おおよその糸球体ろ過値を表した値です。軽度の低下でも、血圧が高い、尿たんぱくが出ている、血糖が高いなどの場合は腎臓の働きを保つために数値のコントロールが必要になってきます。

今回の健診結果では、血清クレアチニンは軽度の上昇、eGFRは軽度の低下の状態で、腎臓機能は正常または軽度に低下していると推定されます。これから健康に生活していくために、食事や生活習慣を振り返り、見直していくことが大切です。次回の健診まで、以下のことに注意しましょう。


<生活上の注意点>

●主食、主菜、副菜を基本に、多様な食品をバランスよくとる

・酢や香辛料を上手に使い、意識して塩分のとりすぎに注意しましょう。

・コレステロールを多く含む食品(肉の脂身、乳製品など)のとり過ぎは避けましょう。

・たんぱく質は多すぎても少なすぎても腎臓に負担になります。

・間食は避け、食べ過ぎに注意しましょう。腹八分目が理想です。


●疲労やストレスをためないようにする

睡眠不足や、自律神経の交感神経が亢進した状態が長いと、血圧の上昇につながります。血圧の上昇は腎臓内の血管に負担がかかるので、自分なりの気分転換方法をみつけましょう。


●適度な運動をする

疲労を感じるような激しい運動よりも、ウォーキングのような適度な有酸素運動が血液の循環を改善します。


経過をみるうえで、むくみや尿量の変化、だるさなどの自覚症状を感じた場合は、まずかかりつけの内科への相談をおすすめします。診察結果により必要があれば腎臓専門医へ紹介してもらえるでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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