急に目立ってきた白髪が気になる。防ぐことはできる？

白髪が生えてきて、気になっていらっしゃるのですね。白髪は、髪の色の決定にかかわるメラニン色素をつくっている色素細胞(メラノサイト)の機能低下が原因といわれています。一般的には加齢、つまり老化により新陳代謝が衰えるため、色素細胞がメラニン色素をつくれなくなり、白髪が発生すると考えられます。甲状腺などのホルモン系の病気や自己免疫性の病気で白髪が増えることもあるようです。

通常、加齢に伴う白髪は30代後半から50代にかけて始まるといわれていますが、個人差が大きく、とくに30歳前後でみられる若白髪については、家族性・遺伝性のことが多いようです。また、偏った食生活、食品添加物の多い食品の利用、不規則な生活、過度のストレスなども白髪の発生誘因として指摘されています。残念ながら、白髪の予防法や効果的な治療法はまだ確立されていないようです。

白髪が気になり、よく白髪を抜いてしまう方がいらっしゃいますが、抜いたあとに毛根の形状が変わることで逆に白髪が目立ちやすくなったり、毛根を痛めて髪が生えてこなくなったりする可能性もあるようなので、抜くことは控えたほうがよさそうです。

髪の健康は、たんぱく質をはじめ、さまざまなビタミンやミネラルの働きで保たれています。規則正しい食生活と、栄養バランスのよい食事をとることが大切であり、さらには、ストレスのコントロールも重要です。上手にストレスを解消するよう心がけましょう。