LDLコレステロールが急上昇したが、服薬はなし。運動だけの様子見で大丈夫?
LDLコレステロール値が上がり、200㎎/dLを上回ってしまいました。今のところ薬は処方されず、不調もないため、医師の指示に従い、毎日歩くように心がけています。ここ数年は上昇気味でしたが、急上昇した理由は思い当たりません。本当に運動だけで様子をみてよいのでしょうか?
女性/40代
2022/10/21
血液中に含まれる脂質値が高い状態が長期化すると、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こす可能性があります。LDL(悪玉)コレステロール値が高いといわれたら、早めに対策を立てていくことが大切です。
LDLコレステロール値が基準値外の場合には、食事や運動療法を3~6カ月ほど続けます。それでも改善がみられず、LDLコレステロール値が160㎎dL以下にならない場合は服薬を開始するケースが多いです。薬の調整や数値確認のために医師の判断で定期的な検査を行い、経過を診ていくことになります。
今のところ薬を処方されていないのであれば、すぐに通院は必要ありませんが、数値が高めであることを考慮し、また運動の効果を確かめるためにも、かかりつけ医を持ち経過をみていくことをおすすめします。
運動習慣を含め、コレステロール値を下げる対策をご紹介します。
●ゆっくりと脂肪が燃焼する有酸素運動を行う
毎日30分以上の有酸素運動が理想的ですが、週に数回でも効果が出てきます。ウォーキングの場合はリズミカルな早歩きを心がけましょう。時間がとれないときは、生活のなかでこまめに動くことを意識し、家や会社などで簡単にできる体操を取り入れるのもおすすめです。
●なるべくストレスや疲れをためない
ストレスや疲れにより血中脂質の合成が促されます。上手に気分転換や休養をとるように心がけましょう。
●コレステロールを上げる食品と下げる食品を意識する
冷やすと固まる油や卵の黄身のように、LDLコレステロールを上げやすい食品は控えめにします。揚げ物や菓子類、加工食品もなるべく避けたいものです。 野菜や海藻などの繊維質を積極的にとり、余分な脂質を体の外に排出させましょう。オリーブオイルや青魚に含まれる良質な脂も摂取しましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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